
最新版のiTunes(Windows版)ではiPhoneとの同期が行えません。
最新のWindowsPCとiPhoneの音声ファイルの共有方法は下の記事で解説しています。
どうも、ミスターJKです。
今回は、PCでダウンロードした同人音声を『Apple Music』に同期させて同人音声を楽しむ方法について画像付きでわかりやすく解説していきます!
PCからiPhoneに音声や動画、写真などを同期するには必ず『iTunes』が必要になります。PCにインストールしていない方は、インストールしましょう。
同期する前段階のiTunesのダウンロードや音声の取り込みについて知りたい方はこちら記事で解説しています。2021年6月より、ハイレゾ配信が始まり『Apple Music』は最大192kHz/24bitまでの再生に対応しました。ハイレゾ音質で楽しみたい方は、iPhone本体の『設定』→『ミュージック』と進み、オーディオの項目でロスレスオーディオの解像度を最大に設定してください。
音声を同期する方法
『Apple Music』に音声を同期する方法は、直接『Apple Music』に入れる方法とホームシェアリングという機能を使って同期する方法があります。
それぞれメリット・デメリットがあるので、きちんと理解した上で自分にあった方法で同期させましょう!
同期を行う前に、『iTunes』側でプレイリスト作成して音声を取り込むことをおすすめします。そうすることで、『Apple Music』でプレイリストを作成する手間が省け、プレイリストごとに同期できるようになるので、とても見やすく、かつ効率がいいです。
ホームシェアリング機能で共有する
ホームシェアリング機能とは、『iTunes』(Macでも可)に追加した音楽や動画などを"同じWi-Fi下"にあるiPhone(iPadなども可)とPC間で共有することができる機能のことです。
より簡単に説明すると、iTunes内にある音声をiPhoneで再生できるようになります。途中でネットワークを切り替えたり、iTunesを終了する(閉じる)と音声が再生できなくなることもあります。
ホームシェアリング機能を使うには、PC側・iPhone側でそれぞれ設定を行います。
- iTunesでの設定
1.左上の『ファイル』→『ホームシェアリング』から『ホームシェアリングをオンにする』をクリックします。

2.サインインが求められるのでApple IDを入力し、ホームシェアリングをオンにします。

iTunesでの設定は以上です。続いてiPhone側での設定に移ります。
- iPhone側での設定
1.iPhoneの『設定』から『ミュージック』をタップして設定画面に入ります。

2.最下部の『ホームシェアリング』の項目にある『サインイン』をタップし、iTunesでサインインしたApple IDと同じApple IDでサインインします。

3. サインインできている状態だと、Apple IDが表示されるようになります。

設定は以上です。
後はPCとiPhoneを同じネットワーク(Wi-Fi)に接続し、iTunesを起動した状態で『Apple Music』を開くと、ライブラリの項目に『ホームシェアリング』が表示されます。

この機能の最大であるメリットは、本体ストレージ(iPhoneの容量)を圧迫しないことです。昨今の同人音声は高音質で容量も大きく、iPhoneはSDカードなどで本体ストレージを増やせない(外付けで増やせます)のでとても便利な機能です。複数の端末を持っている場合でも、一台ずつ音声を端末に同期させる作業をしなくで済みます。
人によってデメリットになりうるのが、ハイレゾ音源であってもハイレゾ音質で再生されるかどうかはわからないことです。なぜ曖昧なのかというと、テクニカルサポートの方に「公式で発表していないので、わからない」と回答いただいた、そのままをお伝えしているためです。
できるとしても、公式が発表していないから「わからない」と答えるしかできなかった可能性もありますが、確実な情報が出るまで、ハイレゾ音質では再生できないとしておきます。
- iPhoneの容量を圧迫しない
- 同じApple IDでサインインするだけなので簡単
- PCとiPhoneを同じネットワーク(Wi-Fi)に接続する必要がある
- iTunes(PC側)で作品管理ができる
- データ転送できるケーブルが必要ない
- ハイレゾ音質で再生できない(不明)
プレイリストも共有できるので、予めiTunesで作品ごとにプレイリストを作成しておくと見やすいです。
iPhoneに直接同期する
iPhone(Apple Music)に直接同期する場合は、データ転送可能なケーブルでPCとiPhoneを繋ぐ必要があります。iPhone購入時に付属していた充電ケーブルでできますが、ない場合は購入しないといけません。
1.PCでiTunesを開き、iPhoneのホーム画面を開いた状態でデータ転送可能なケーブルで繋ぎます。
2.iPhoneが認識されていれば、左上に『fa-mobile』アイコンが表示されるので、それをクリックします。

3.サイドバーの『ミュージック』を選択し、『ミュージックを同期』にチェックを入れます。

4.ライブラリすべてを同期するなら『ミュージックライブラリ全体』にチェックを入れたまま、一部を同期するには『選択したプレイリスト…』にチェックを入れ、同期したいものに個別でチェックを入れます。

5.選択できたら『適用』をクリックします。

これで同期が始まります。
同期中は上のバーに同期中と表示されるので、終了するまでPCとiPhoneは繋いだままにしておいてください。

ちなみに同期する時の注意点ですが、同期する度に『Apple Music』内のコンテンツを上書きすることになります。
例えば、プレイリストAが元々『Apple Music』内に入っていて、さらに『iTunes』からプレイリストBを追加したいとします。この場合、プレイリストBのみにチェックを入れて同期すると、『Apple Music』からプレイリストAが消え、プレイリストBのみになります。
プレイリストAを『Apple Music』内に残してプレイリストBを入れたい場合は、プレイリストAとBの両方にチャックを入れ、同期しないといけません。
- データ転送できるケーブルが必須
- iPhoneの容量を圧迫する
- 完全オフラインで音声の再生ができる
- iPhone単体で音声の再生が可能
- ハイレゾ音質で再生可能
音声の再生方法
1.『ライブラリ』を開いて、ホームシェアリングで共有したのであれば『ホームシェアリング』を、直接同期したのであれば『曲』『ダウンロード済み』『プレイリスト』のいずれかをタップします。(今回はプレイリスト)

2.聴きたいプレイリストをタップします。

3.『再生』もしくは音声を直接タップで再生できます。

再生画面(プレーヤー)の見方

- ジャケット/イメージ画像
- タイトル名など
- 再生位置の調節
- 再生/一時停止
- 曲の最初から再生/前の曲を再生
- 次の曲を再生
- 音量の調節
- AirPlay
- 再生リストを表示/ランダム再生/(1曲)リピート再生
- プレイリストに追加など
- プレーヤーの縮小表示
ハイレゾで再生するために
※予めiOS14.6以降にアップデートし、iPhone本体の『設定』→『ミュージック』のオーディオ項目でロスレスオーディオの解像度を最大(192kHz/24bit)に設定してください
実はiPhoneはハイレゾに対応しているため、再生周波数帯を24kHzまでフォローしているイヤホンとハイレゾ音源があれば、『Apple Music』でハイレゾを楽しむために特別用意する物はありません。
ただし、最大48kHz/24bitまでの再生に限ります。48kHz/24bitを上回る音質での再生、例えば96kHz/24bitの音質での再生には、外付けのUSB-DACが必要なのと、再生周波数帯を50kHzまでフォローしているハイレゾ対応イヤホンが必要になります。
聴く音源のほとんどが48kHz/24bitなら、再生周波数帯を24kHzまでフォローしているイヤホンのみ。48kHz/24bitを上回る音質での再生には、Lightning接続のDACとハイレゾ対応のイヤホンが必要になります。
・・・ですが、これはあくまでiPhone6sまでの話です。
iPhone7以降はイヤホンジャックが撤廃されているため、有線イヤホンを接続する端子がありません。
有線イヤホンを使用するためには、Lightning端子のイヤホンを使うか、Lightning端子をイヤホンジャックに変換する変換アダプタというものが必要になりますが、DAC機能を有していなければ最大でデフォルトの48kHz/24bit。今度はこの変換アダプタの性能が悪いとノイズ等で音質の劣化へとつながります。
ならBluetooth。と考える方もいらっしゃると思いますが、iPhoneでは2種類のコーデック(SBCとAAC)にしか対応していないため、Bluetooth接続では最大48kHz/16bitまでとなり、ハイレゾ音源はダウンコンバートされて出力されます。また、圧縮音源(mp3やAAC)をハイレゾ品質まで拡張してくれるBluetoothイヤホンも存在しますが、2万円超とかなり高価です。
・・・・・・。
ですので結論を申し上げますと、iPhone7以降でハイレゾを楽しむためには、初めからDACを用意した方がいいです。もしくは、ハイレゾ対応のオーディオプレーヤーを購入しましょう。比較的安価なDAC機能を持った変換アダプタも有効ではありますが、DACはおまけ程度の性能と考えた方がいいです。
現状、そもそもiPhone自体がハイレゾ音源を聴くのに適していないので、お金がかかるのは仕方ありませんね……。
まとめ
いかがだったでしょうか?
何と言っても、ホームシェアリングと同期の2種類で共有できるのが強みです。
同人音声を聴く場所のほとんどが自宅だと思うので、ホームシェアリング機能がハイレゾ音質で再生できるようになり、iPhoneが96kHz/24bit以上に対応して、さらにイヤホンジャックが復活するのが、考えうる最高の視聴環境ですね。