※初めに、管理人はオーディオ関連にめちゃくちゃ詳しいわけではないというのをご理解ください
どうも、ミスターJKです。
今回は、同人音声をワイヤレスかつ、"ハイレゾ級"の音質で楽しむ方法を解説していきます!
同人音声を聴いているときに、一度くらいは「(イヤホンの)コードが邪魔だな」と感じたことはありますよね?
ワイヤレスの最大の利点は、何と言っても端末とコードで繋ぐ必要がないところです。Bluetoothは音質が悪いとか、なんだかんだ言われていますが、Bluetoothも日々進化していて"ハイレゾ級"の音質を再現できるようにまでなってきています。
有線と同じく、ハイレゾに対応した音楽再生アプリは必要になるので用意しましょう。(まとめようと思います)
Bluetoothの音質が悪いとされる理由
理由は2つあります。
一つ目は、Bluetoothを利用して無線通信を行う際に音声データをエンコード、つまり音声データをBluetoothで送れるように圧縮するためです。
様々なコーデック(圧縮方式)があり、すべてのBluetooth機器に対応しているSBCというコーデックでは、元の音源がハイレゾだったとしてもCD音質まで品質を落としてデータ転送されることにプラスして、圧縮時に音質が劣化します。なので、耳に入る音はCD音質よりも悪くなります。
二つ目は、イヤホン自体の性能です。一つ目も原因の一つではありますが、そこまで重要ではありません。こちらが恐らく、音質が悪いと感じる原因の8,9割は占めると思います。
極端な話ですが、有線でも100均で売っているイヤホンと5,000円くらいのイヤホンを聞き比べた時、明らかに100均の方が音質が悪く聞こえますよね?
それと一緒で、たとえハイレゾ相当を伝送できるコーデックに対応していたとしても、元のイヤホンとしての性能が悪かったら、音質が悪いのは当たり前な話です。逆に、標準搭載の一番音質が悪いとされるSBCで再生したとしても音質のいいBluetoothイヤホンはあります。
有線イヤホンとBluetoothイヤホンの同価格帯での性能は、明らかに有線イヤホンの方が上です。あくまでもBluetoothイヤホンで高音質を実現したい方は、1万円以上の価格帯の製品でないと満足いく音質は実現できないかもしれません。
ハイレゾ級の音質を楽しむために必要なもの
結論から言うと、ハイレゾ対応の音楽再生アプリは必須として、Bluetoothイヤホンでハイレゾ級の音質を再現するには、aptX HD(48kHz/24bit)、aptX Adaptive(48kHz/24bit)、LDAC(96kHz/24bit)、LHDC(96kHz/24bit)、HWA(96kHz/24bit)という5種類の音声圧縮コーデックのどれかにBluetoothイヤホンと端末の"両方"で対応している必要があります。
例えば、BluetoothイヤホンはaptX HDに対応しているけど、端末側で対応していない場合、aptX HDは使えないため、Bluetooth標準のSBCというコーデックを使うことになります。逆もまた同じです。
Androidバージョン8.0以降では、aptX HDは標準搭載されており、aptX AdaptiveやLDACの対応機種も発売されているため、Android端末では比較的簡単にBluetoothイヤホンでハイレゾ級の音声を楽しめます。機種を変更される方は、Bluetoothのコーデックにも注目してみてください。
Androidはいいですが、問題なのはiPhoneです。iPhoneではSBC(48kHz/16bit)とAAC(48kHz/16bit)というコーデックにしか対応していないため、コーデック選択でのハイレゾ化は現実的ではありません。
かなり高価にはなりますが、ソニーの『WF-1000XM4(ソニーにアクセスします)』というワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセットでは、圧縮音源をSBC/AAC/LDACのコーデックでBluetooth再生する際に、最大96kHz/24bitまで拡張してくれるので、iPhoneでもBluetooth接続でハイレゾ級の音質で音声を楽しめるようになります。恐らく、圧縮される前の元の音源が96kHz/24bit以上である必要があるとは思いますが。
ただ、3万円払うくらいなら1万円程度のUSB-DACを購入し、有線イヤホンで音声を楽しむ方がいいかもしれません。Bluetoothイヤホンと有線イヤホンの性能にもよりますが、同じ価格帯なら有線イヤホンの方が確実に高音質です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
AndroidはLDACに対応した端末が増えてきているので、音声を聴くのはBluetoothでもやはりAndroidの方が優秀ですね。Appleはアップルロスレス(ALAC)など、自社開発した形式を使っているので、iPhoneではAACに続く、新らたなコーデックが開発されるのに期待するしかないかもしれません。
- ハイレゾ品質で伝送できるコーデックにイヤホンと端末の両方が対応している必要がある
- iPhoneはSBCとAACのハイレゾ品質で伝送できないコーデックにしか対応していない
- Bluetoothの音質が悪い原因の多くはイヤホンの性能
- 音声を聴く場合、遅延は無視しても問題ない